「メメントモリ。」


すこし前になりますが、8月6日、森美術館の「ロン・ミュエク展」へ行ってきました。
もう展覧会は終わってしまっていますが、いくつかの作品の写真と一緒に日記読んでもらえればと思います。

この日は、別の予定があり、その合間に美術館に行ける時間が出来ました。
以前、SNSでふと見かけて気になっていたのが、巨大な頭蓋骨がいくつも並ぶ作品でした。
写真で見かけたときは「頭蓋骨がいっぱい。これは面白そう」「何か整体の仕事へのインスピレーション的なものが得られるかも?」くらいの気持ちだったと思います。

館内には、日常の一瞬を切り取ったような、大小さまざまな立体作品が並んでいました。
表情や肌の質感まで、驚くほどリアルです。

左から≪買い物中の女≫ ≪チキン/マン≫ ≪イン・ベッド≫

館内一番奥に、今回見てみたかった作品

≪マス≫

実際に目の前にすると、とにかく大きい。近づいて見ると骨の細かな形まで見え、それぞれの頭蓋骨がひとつひとつ異なっていることにも気が付きました。 

作品タイトルは ≪マス≫ たくさんの頭蓋骨を前にして、ふと浮かんだのが、私の好きな言葉のひとつでした。

「メメントモリ」 ~死を想え。

そして、たまたま訪れたこの日が8月6日だったことも、どうしても意識しました。
広島に原爆が投下された日です。
下顎骨のない頭蓋骨が積み重なる姿を見ているうちに、ヨーロッパの戦争の歴史までも連想していました。

もちろん、それが作品の直接的な意味ではないと思います。ただ、8月6日にこの作品の前に立ったことで、自分の中にいろいろな感情や思いが浮かんできました。

「メメントモリ」は暗い言葉のようにも聞こえます。
でも死を怖がるための言葉ではなく、いつか終わりがあるからこそ、今をどう生きるのかを思い出させてくれる言葉のように思っています。

最初は「面白そう」で見に行った巨大な頭蓋骨。 まさか、その前でこんなこと
考えることになるとは思っていませんでした。



Picture of 芥子まさゆき

芥子まさゆき

まさ・けし治療院